事故その日、あまりに持ってきた荷物が少なかった為、服が無いという事に気が付き、 もう一度、父や母が寝た後に荷物を取りに行く事になった。 よっしんの車で行く事になった。 私は今まで車の助手席にしか乗った事が無い為、 2人で道に迷った。 砂利道や獣道のような道まで通った。 ゴン。と、車の下から変な音がしたが 私はあまり気にしなかった。 そして、やっと私の知っている道に出て、 道案内をしていると、 ちょうど、トンネルを抜けたら下り坂。そしてカーブ。 という道にさしかかった。 よっしんはスピードだしていた。 そのカーブの中間に水の通る溝があってその上に 銀色の網のようなものが被さっていた。 それでタイヤが滑りだし、 まず、電柱に前から衝突。続いて後ろをエンセキに衝突 最後に前がガードレールに衝突してやっと止まった。 私はダッシュボードに激しく顔をぶつけて鼻血が・・・。 よっしんはすぐに「ちひろ!!大丈夫??大丈夫??」 と、心配してきた。 「うん。大丈夫・・・。」 そうこうしていると、そのカーブの近くに住んでた 中年の夫婦がかけよってきて、 「大丈夫か~~~~?」 と、私とよっしんをその人達の家へいれてくれた。 明るい所に入って気が付いた。 私、鼻血だらけだった。 しかも、左眼がぼやける・・・。 よっしんはすごく心配していた。 警察へ電話して、警察が来た。 私は未成年だった為、母親に連絡され、びくりした母が 事故現場までやってきた。 しかし、母は怒りもしなかった。 ひたすら、私を心配していた。 そして、よっしんを責める事もしなかった。 父には事故の事は内緒にもしてくれた。 その日、よっしんは近くのホテルに泊まって、私は実家で寝た。 父は、私が家に帰っていたのを知らなかった。 NEXTサクラの仕事へ |